皆さん、夏は得意でしょうか?
夏生まれの筆者ですが、極度の暑がりで汗っかきが故に夏がとても苦手です。
エアコンが効いた部屋でずっと過ごしていたいと思っている傍ら、エアコンが苦手な人は少なくないと思います。
特にディスクワークの仕事をされている方はオフィスが寒く、カーディガンやひざ掛けを持参している方や、電車やバスといった場所でも冷房が効きすぎている為、体調を崩してしまう方、お腹を壊してしまう方などがいらっしゃるかと思います。
それだけではなく、エアコンからでる人工的な冷風が嫌いな方や苦痛に感じる方(冷房病)も多く、真夏で気温30度を超えていてもエアコンを付けずに扇風機のみという方も多いです。
そんな中、野外ではなく自室で熱中症になり亡くなる方が後を絶ちません。
年齢問わず、熱中症になりますが特に65歳~の方の自室での熱中症が増えています。
特に今の時代、独居で暮らしている親世代は多い。
この時期はお盆などで実家に帰省する方が多いかと思いますが、実家にエアコンが無かったり、親がエアコン嫌いで暑いのにエアコンをつけない、扇風機だけで充分。などのご家庭もあるようで、そんな方たちは自分たちがいない時に親御さんが熱中症で倒れてしまわないか心配でしょうがないはず。
特に65歳~の方の遺品整理・特殊清掃に行くとエアコンがないお宅が何件かあります。(都営団地のお宅でよく見ます)
遺族の方にお話をお聞きすると、エアコンが苦手でエアコンを設置するように促しても「暑くないからエアコンはつけない、いらない」と頑なに断っていたそう。
それには時代や体の変化に理由がありました。
【時代に何の関係が?】
65歳というと昭和30年 西暦1955年です。
よくテレビやネット、周りの人(65歳~)が「昔はこんなに暑くなかった」と言っています。
本当に昭和の時代は暑くなかったのでしょうか。
日本気象協会によると、昭和元年から令和元年(1926~2019年)の94年間で日本の平均気温が1.4度上昇してることが分かりました。
猛暑日の出現日数についても1920年10年刻みで日数を確認してみると、平成以降急激に猛暑日が増えていることが分かりました。
特に2010年代の10年間は1980年代と比較すると猛暑日に日数が4.6倍に!
そして今の日本では真夏日や猛暑日が増えて、東京周辺で30度以上になる時間数は1980年後半(200時間程度)から2000年にはいると約2倍(400時間)になっています。
もちろん昔も30度を超える日もあり、暑かったと思います。しかし年月が経つにつれ、猛暑日になる日数が増えていき、30度以上になる時間も長くなっていることが分かりました。
このことから昭和の時代は夜などはエアコンが無くても快適に過すことができたが今は夜でもエアコンを付けなければ夜中に起きる回数が増え睡眠不足になったり、熱中症でそのまま亡くなってしまう方が増えたということになります。
これには温暖化やヒートアイランド現象などの問題も関わっていますが、暑いのになぜ、65歳~になると暑さを感じないのでしょうか?
【体の変化】
若いころと違い、年々体は衰えていきます。
今年で28歳になった筆者ですら25歳を迎えた辺りから体の衰えを感じ始めています。
20代前半の頃までは楽々こなしていたことが20代後半になった途端に辛くなってきたのです。
今こんなことを言っていたらもっと歳をとったらどうなることやら...といった感じですが、前に比べて階段を登っただけで息が上がったり、柵や段差を超えようと足を上げたら上げ切らず足の指を強打したり、引っかかって転びそうになったりと俊敏な動きができる幅が狭まってきたと感じています。
(他の人にも聞きましたがやはり25歳を過ぎたあたりから何ともなかったことができなくなってきているのを感じると言っていた人がいるので私だけではないと信じたい。)
衰えはどんな人間にも訪れるものですがその中でも高齢になってくると「体温調節機能が低下してくる」があります。
寒さには敏感になり、暑さには鈍感になるといった感じです。
暑さ寒さに対する感覚が鈍くなり身体の反応も弱くなっています。
暑くても汗をかきにくく汗の量も少なくなります。
また若い人なら暑いと皮膚に存在する温度センサーが暑さを感知し、皮膚血流量や発汗量を増大し(自律神経体温調節)体内の熱を逃がそうとするはずですが、高齢者の場合、暑くても皮膚の血流量が増えにくくなります。
そして夏季の高齢者の居室の温度(就寝時を除く)は若年者より2度ほど高い31~32度に達します。
高齢者は冷房の使用時間が短く、使用した際にも設定温度が高いことに起因しています。
高齢者の冷房使用頻度が少ないのは、体の冷えを嫌がってたり、節電意識を理由にしている方もいますが、老化に伴い皮膚の温度センサーの感度が鈍くなり、暑さを感知しにくくなるのも一因です。
そして皮膚センサーが鈍くなると、体温調節の発動も遅れてきます。
この行動性と体温調節の鈍化が体に熱をため熱中症の発生へつながります。
このことから高齢者の方や熱中症が不安な方のお部屋に「温度計」を置き、室内の温度をこまめにチェックし、室温をほぼ28度前後に保つようにしましょう。
高齢になると体温調節ができにくくなる他に、熱放散機能の低下(体に熱がたまりやすくなる)、体液量、血液量の低下、これは高齢者がのどの渇きを感じにくいことや、腎機能が低下していることを起因しています。
一般に脱水が進むと、のどが渇き、自然に飲水行動をとりますが、高齢者は脱水が進んでものどの渇きが起きにくくなります。
これは脳での察知能力が低下するために起こるようです。
その為、発汗する機会が多くなる夏は高齢者にはのどの渇きが起こらなくても、早め早めにこまめな水分補給を行いましょう。
そして結構な人が悩まされている、「30度超えているのになぜ高齢者はエアコンをつけたがらないのか。」です。
人によって理由は様々ですがわかっている物を上げていくと
・暑いと思わないから
・冷風が体に当たって寒いから、苦手だから
・エアコンをつけていると体調が悪くなるから
・電気代がもったいないから
・そもそもエアコンの使い方が分からない
などがありました。
まず初めの「暑いと思わないから」は先ほどお話した年による衰えで皮膚センサーや温度調整機能の低下や熱放散機能の低下が関係していると思います。
2つ目の「冷風が体に当たって寒いから、苦手だから」や3つ目の「エアコンをつけていると体調が悪くなる」があります。
これらは高齢者だけではなく若い層の人たちでも多い理由です。
しかし、今年は特に残暑が続き、気温が40度近い県もあったり、東京でも37度を記録。こんな時に扇風機だけで乗り切れるほど体は丈夫ではありません。
そういう方には人体センサーがついているエアコンがおススメです。
日立から出ている「くらしカメラAI」というエアコンがあります。
センサーが搭載されていて、長く部屋にいる人、外から帰ってきたばかりの人を識別し、それぞれにあった風を同時に出してくれるので、寒すぎたり、暑すぎたりしません。
そして熱をもった天井を直接冷やして快適に過ごせる「プレミアム天井気流」という機能が、天井から伝わる熱を抑えることで、室温を下げすぎずに過ごせ、さらに気流も感じさせない機能もあります。
さらに、人にやさしい気流で部屋中快適に、「気流の通り道」という名前の冷房運転ボタンがあり、ボタンを押すと冷風を効率よく循環し、部屋中を涼しくします。
ソファーやテーブルなど人がいるところを避け、冷風を出してくれます。これによって直接冷風を体に受けること
なく、お部屋は涼しく快適に過ごせます。
風を直接あてたくないときに「風よけエリアセレクト」というボタンがあり、一つのエリアを「風よけ」エリアへの送風を避けながら気流をコントロールしてくれるので直接風を体にうけることなく快適に過ごすことができます。
https://kadenfan.hitachi.co.jp/ra/lineup/xseries_g/feature01.html
それとは別にパナソニックから出ているエアコン 「エオリア」。
エオリアに搭載された「おへやモニター [ひと検知]」は離れて暮らす親の見守りもできる機能があり、センサーが人の動きに検知し、反応数をグラフにして「エオリア アプリ」の画面に表示します。(携帯でアプリをダウンロードする必要があります)
このアプリを入れておけばどんな場所でもエアコンをオン、オフすることができます。
エアコンを付けない親御さんのために娘さんや息子さんなどがどんな場所でも携帯から遠隔操作してエアコンをつけてあげることができるため、室内で熱中症になるリスクを下げれます。
https://panasonic.jp/aircon/app.html
自分でエアコンを付けたいのに付けられない!使い方が分からない!という方にもこちらの「エオリア」は最適です。
スマートスピーカー連携ができるので、
音声だけでエアコンをオン、オフにできるのです。
もちろん温度設定もできます。
朝靴を履いてしまって出かけようと思った矢先、エアコンを消し忘れたときやお子さんやお孫さんとお昼寝や抱っこ中にも家事をしていて両手がふさがっていてもオン、オフや温度を下げたり、上げたりすることも音声でできるのでかなり便利です。
貼り付けたサイトにスマートスピーカー対応エアコンの情報や、登録方法などが掲載されていますのでご覧ください。
https://panasonic.jp/aircon/smartspeaker.html
そして「エアコンをつけると電気代がもったいない、電気代がかなりかかりそう」問題ですが新しいエアコンの方が省エネで電気代が安く済んだりします。
しかもお掃除機能などもついている物もあり、お掃除の手間が軽減されます。
新しいエアコンを運転すると数分間は消費電力量も上がりますがすぐに安定運転となり、消費電力も下がります。
安定運転になれば消費電力は少なく済むので電気代も安くなります。
まだ10年も経っていないのに、エアコンの利きが悪かったり、電気代が高い場合は一度メンテナンスやお掃除をされた方がいいかもしれません。
お掃除をしないとフィルターや室外機などに汚れやほこりが溜まると目詰まりを起こしやすくなり、エアコンの空調効率が悪くなってしまい、なかなか部屋が涼しくならなかったり、カビや臭いの原因にもなります。
それに汚れで風が遮られてしまい、余計に電気代がかかってしまうので一度お掃除をしてみてください。
それでも冷えない場合はエアコンガスが抜けていたり、エアコンに何かしらの原因があるかと思いますのでメーカーやエアコン屋さんに問い合わせたり、見ていただいた方がいいかもしれません。
これらのエアコンについてご紹介させていただきましたが、最初のエアコンの設定やスピーカーの設定などは高齢の方ではなかなか難しいものです。
娘、息子さんや、機械系に強い近所の人や知り合いの方に設定をしてもらうか、エアコンを設置してくれた業者さんに頼んでみるか、頼りになる人がいない場合は便利屋さんなどに頼むなどが必要です。
でもエアコンを買い替えるのは難しい、値段が高く買えない、前のエアコンがまだ使えるからもったいない、今のエアコンを使いたいけど冷風が体に当たるのは嫌だ。と、いう方のにはこちらの「エアコン風よけカバー」などがいいかと思います。
風よけカバーにも様々な形や取り付け方法があるので自分の家のエアコンや家(賃貸など)にあったものを取り付けるようにしましょう。
これであれば直接冷たい風が体に当たることを避けられ、お部屋も涼しく保つことができます。
そもそも
【熱中症とは】
高温・多湿な環境で起きる健康障害の総称です。
熱中症の症状としては頭痛、吐き気、めまいのほか、気分が悪くなったり高熱が出たりすることが多いです。
また異常な発汗がみられることも多いですが、反対に汗が出なくなる場合があります。
さらに症状が重くなると次のような症状を発症します。
【熱けいれん】
大量に発刊した後に水分だけ補給すると、塩分やミネラル分が不足してしまいます。
このような時に発生するのが熱けいれんです。
突然こむら返り(足が攣る)が起こるほか、硬直や痙攣が発生します。
(特にこの時期は私の社長もこむら返りを起こしています。突然足の筋肉が攣るので痛いほか、前触れもなく叫ぶのでびっくりするほか、心配になります。)
体温は平熱に近いことが多く、発汗がみられます。
【熱疲労】
水分や塩分の補給が大量の発汗に追い付かず、脱水症状を起こしたときに発生します。
体温の異常な上昇がみられますが皮膚が冷たいことが特徴です。
【熱失神】
直射日光下で長時間行動した後や、高温多湿の環境下で発汗し続けた後に脱水症状になり、未端の血管が拡張して脳へ送られる血液量が減少すると発生しやすくなります。
いきなり意識を失い、不整脈が表れることもあります。
【熱中症のほかに熱射病・日射病との違いは?】
熱中症のほかに「熱射病」「日射病」という言葉もよく耳にします。
この2つは熱中症の一種で、特に症状が重い場合に通常の熱中症と区別して呼ばれることが多いものです。
「熱射病」とは高温多湿の環境下で長時間の活動をした時に大量の汗をかき、体内の水分・塩分が著しく不足した時に起こります。
脳の体温調節機能が異常に発生し、体温が40度以上まで上昇してしまいます。
意識障害が発生し、発汗せず皮膚が乾燥していることが大きな特徴で、すぐに冷却療法を行わないと命に関わるほど危険な状態です。
一方「日射病」とは、直射日光による熱や日焼けによって発生します。
暑い日差しの中、長時間の活動をした際に体が発汗しなかったり、発汗しても体温が下がらなかったりした時に起こるのです。
顔が赤くなり息が荒くなるほか、日焼けによって熱を持った肌が乾き、汗が出ません。
それからめまいや頭痛、吐き気などの症状が現れ、ひどくなると意識不明の状態から亡くなってしまう場合もあります。
【熱中症にならないように予防と対策】
「熱中症」や重い熱中症状態である「熱射病」「日射病」はどれも暑い環境下で長時間過ごしたときに発生しやすくなります。
これらを予防するためには、まずは経口補水液やスポーツドリンクなどで水分と塩分をこまめに補給することが大切です。
水やお茶を飲むだけでは失った塩分を補給することができないため水分と一緒に塩分をとること、さらに吸収力を高めるため適度な糖分が入った飲み物が望ましいです。
日本スポーツ協会では100ml中にナトリウム40~80mgを含む飲料が熱中症対策にふさわしいとしていますので、スポーツドリンクや経口補水液を飲むことをお勧めしています。
特に経口補給液はスポーツドリンクよりも「水分・塩分・糖分」のバランスがとれていて熱中症の水分補給には最適です。
熱中症になると水分と一緒にナトリウムなどの電解質が失われて、これらの体内バランスが崩れることが知られています。そのため水だけではなく、塩分も一緒に補給することが大切です。
そして残りの糖分は水分の吸収を担っている小腸でもっとも効率的に水分が吸収されるには塩分に加えて糖分も一緒に取った方がいいからです。
しかし経口補給液は非常に役立つことがわかりましたが、経口補給液には塩分と糖分が含まれているので、高血圧、糖尿病などの治療中で食事療法をしている人は飲みすぎに注意が必要です。
経口補給液だけではなくスポーツ飲料の飲みすぎにも注意が必要です。
健康な方でもスポーツドリンクの大量摂取は急激な血糖値の上昇につながり、肥満の原因にもつながります。またそのあと血糖値が急降下するので頭痛やイライラ、体のダルさにつながります。。
こちらはよくあるスポーツドリンクの糖分量を出してみました。
・ポカリスエット500ml 3gのスティックシュガー 10本分ぐらい 30g
・グリーンダカラ 550ml 3gのスティックシュガー 9本分ぐらい 27g
・アクエリアス 500ml 3gのスティックシュガー 8本分ぐらい 24g
・経口補水液 OS-1 500ml スティックシュガー 4本分ぐらい 12g
だからと言って飲んではいけないということではなく、塩分より砂糖が多い飲み物の飲みすぎには気を付けようということです。
例えばポカリスエットを1本、麦茶1本など、ポカリスエットを何本も飲むのではなく、間に麦茶などの飲み物を取り入れたりすれば糖分などの過剰摂取は控えられるかもしれません。
逆に、お水やお茶、麦茶だけですと塩分が足りなくなってしまいますので、これらの飲み物と一緒に塩分が入った飴や、梅干しを摂取するといいでしょう。
水やお茶にちょっとお塩を入れ、少し味がするぐらい入れるのもいいかと思います。
経口補水液は熱中症予防で飲まれている方が多いのが、OS-1です。
OS-1は「病者用食品」というものです。
そのため熱中症対策というよりも、脱水症状・発熱時の水分補給などに適しています。
例えば1日激しい運動をしなければならない日(運動会や試合)などはまず1本目は普通のスポーツ飲料を飲み、大量に出てしまったら経口補水液を飲んだりするなど、その時の状況や体調で飲み分けられれば偏った補給は避けられ、体も楽になるかもしれません。
ところでこの経口補水液ですが、コンビニや自動販売機などで気軽に手に入るものではないことを皆さんはご存じでしたでしょうか?
【経口補給液が販売されているところ】
・ドラックストア
・薬局、薬剤薬局
・病院内(病院のコンビニ、自動販売機には販売しているところあり)
などになります。
欲しい方などは事前に薬局やドラックストアで購入し、冷蔵庫で冷やしておく必要があります。
なぜなら飲みたくてわざわざドラックストアに行ったのに、常温の場所にしか置いていないからです。
さらに、飲料水の棚に置いてなく、見つけるのに少し時間がかかったりもします。
どうしても見つけられない場合は店員さんに聞くのが一番早いかと思います。
実は私たち作業員はこの経口補給液OS-1にお世話になっています。
特に夏場の作業はタオルが絞れるぐらい汗が出ます。
夏場にしか飲まないですが、大量に汗をかく立場からすると、スポーツ飲料のみを何本も飲む場合と経口補給液とスポーツ飲料または水などで交互に飲むようにすると、スポーツ飲料のみの時よりも断然体の回復は早く、暑さで頭が痛い時に飲むと症状が軽減されているように私は感じました。(個人差があります)
そしてなんとこの経口補給液は簡単に自分でも作ることができます。
【経口補給液の作り方】
砂糖40g(大さじ4杯と1/2)
塩 3g (小さじ1/2)
水 1L
レモン 50ml
この場合はレモンは入れなくても大丈夫ですがレモンも入れると風味がさわやかになりクエン酸やカリウムも摂取できます。ただ水分の吸収力が落ちるのでレモンは入れても入れなくてもどちらでも大丈夫です。
しかし雑菌などが入ってしまっている恐れがあるので作ったその日に飲んでしまいましょう。
【すでに熱中症で倒れていた人がいる場合の対処法】
もしすでに熱中症で倒れている人がいたらこのように対処しましょう。
・涼しい場所に移動させます。(野外なら日陰や風通しのいい場所など)
・ネクタイやベルト、ボタンなど締め付けているものを緩めてあげる。
・自動販売機などで購入した冷たいペットボトルまたは冷たい缶飲料など首、脇下、足の付け根を冷やしてあげます。
・冷たい水やスポーツ飲料、給水補給液などを飲ませてあげてください。
ペットボトルを渡してちゃんと自分で飲めるなら軽症、回復できる可能性はありますが、自力で飲めない、こぼしてしまう人の場合、意識障害がある可能性があるので速やかに医療機関にかかるか、救急車を呼ぶ必要があります。
そして自分が今どれぐらい水分が足りていないかをどこででもチェックする方法があります。
【脱水症状のチェック方法】
1つ目
手の親指を爪をぎゅっと押してみてください。
ピンク色から白色にかわりますよね。では、押していた指を放してみてください。徐々に白色からピンク色に戻ってくると思います。
その戻るまでの時間が3秒以上かかった人は速やかに水分補給をしましょう。脱水状態に陥っている恐れがあるかもしれません。
2つ目
手の甲の皮膚をつまみ上げるというもの。
動物を飼っている方なら動物病院などでワンちゃん、ネコちゃんなどが獣医さんに背中を鷲掴みにされ、水分チェックをされているのを見たことがある人がいるかもしれません。
それと同じで人間も自分の手の甲の皮膚をつまみ上げて体内の水分をチェックするものです。
まずは皮膚をつまみ上げたら、指を放してください。普通ならすぐに戻ります。
でも皮膚がなかなか元の状態に戻らない場合は要注意。この場合も脱水症状の恐れがありますのですぐに水分補給をしましょう。
【終わりに】
9月に入って最近は徐々に涼しくなってきてはいますが、まだまだ日差しも強く、暑い日が続きますので油断せず、自分や家族など熱中症対策をしつつ、体調が優れない時は無理をせず休憩や、お休みをしてください。
特にこの夏は自宅死の原因が熱中症の方が非常に多いです。
年齢も30代~80代まで幅広い層が熱中症で亡くなられています。
しかも大家さんや管理会社さんなどは熱中症は「病死(自然死)」だから事故物件にはならないと思っている方が多いですが実は熱中症で亡くなると「病死(自然死)」扱いではなく、「異状死」扱いになり住んでいた物件が事故物件とされてしまいます。
東京都福祉保険局の一番下、【参考】部分に書いてあります。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kansatsu/oshirase/necchusyou.html
自宅や借家を事故物件にしないため、そして自分自身や大切な人達のこれからの未来のためにエアコンはつけましょう。
そして日本人は特に我慢強く、真面目です。
体が辛くても限界まで頑張ってしまう人が多いのでどうか、我慢はせずに暑い時は涼んで、体が辛い時は休憩やお休みを。
それでも体調がよくならない場合は病院にいくか、家族の誰か、友達、近所の人、仕事場の人など話せる誰かに連絡をして助けを求めましょう。
病院にいくか、救急車を呼ぶか判断に迷った時などは「♯7119」に電話してみましょう。
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate008.html
一番大切なのは自分の体です。
手遅れになる前に熱中症予防をしましょう。
孤独死の専門家集団 東京の特殊清掃はクリーンサービス